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Y様邸 大仏さまの背中が拝める 木造平家建て新築工事(奈良市)

東大寺の北側に東大寺さまのご僧侶のお住まいと思しき建物(塔中)の立ち並ぶ、二月堂に続く道沿いに、個人の住宅の新築をさせていただきました。現場から東大寺の金色の鯱が見えます。果たしてこの場所で建て替えが可能かどうか?奈良市、県庁文化財課等々に、既得権調査を依頼してお伺いに周りました。昭和43年当時、法律の施工時に、既に家が在ったかどうか?がキーワードになり、ご丁寧に、役所にある当時の航空写真を確認しての談判から始まりました。その後、史跡東大寺旧境内の現状変更のお伺いを、奈良県教育委員会に提出して、規定を守ってもらえれば許可できるというところまで行きました。風致地区でもあり、歴史的風土特別保存地区の上に、旧東大寺境内の指定地でもありました。ですので、地下埋蔵物の発掘調査を義務付けられました。テレビでお馴染みの橿原考古学研究所の学芸員の方々が来られ、調査掘削が行われましたのでこちらも立ち会いして作業風景を拝見、隣家の時は大量に柱基礎石とかが出て来たそうで、覚悟はしていましたが、旧境内でも道路の位置だったのか?何にも出てこなかった次第です。という事で確認申請受付運びとなりました。しかし景観法の規制もあり屋根は和瓦、外壁の色などなど色々と役所のご注文をいただき、その都度説明に伺いました。面白いエピソードをご紹介しますと、縁側の外のウッドデッキです。図面にウッドデッキと書いていましたら、景観課の方曰く「ウッドデッキのような洋風なものは許可できません」ときました。でしたら月見台に変更しますと言ったら、何のことはないOKが出ました。事務所のスタッフから、社長!月見台とウッドデッキはどう違うんですか?と質問があり、私の答えは、そんなもん同じやでした。(笑)他にも色々こだわりやらハプニングがありますが、後はブログでご紹介しますので別ページでご覧いただけると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございます。

完成に至るまでの、申請手続き関係を時系列に列記しておきます。①既得権調査依頼②史跡東大寺旧境内の現状変更願い③歴史的風土特別地区内行為許可申請④風致地区内行為許可申請(協議)⑤建築確認申請(一般的な)を経て、それぞれ竣工届け、許可証を受理しました。

施工事例名
Y様邸 大仏さまの背中が拝める 木造平家建て新築工事(奈良市)
新築
日本文化、歴史の味わいが存分に楽しめる家。寝室の縁から大仏様のお背中を拝めます。室内は、木の素材感を活かしてモダンに。薪ストーブも楽しんでおられます。