地元の旭区の、こども病院にお地蔵さんの祠の新築工事をしました。
開放的でこども目線に合わせてデザインしました。
かまくら風祠です。
モデルのデザインは雪国のカマクラです。
地蔵尊の移設に伴い、
新しい地蔵尊祠新築設計施工のご依頼を
いただきました。
最初の画像は縁あって小豆島の庵治石で作られた純国産の石仏です。
この辺のストーリーは第2篇に詳しく書きます。
旭区の公園で、区民から長年親しまれてきたお地蔵様ですが、お世話されていた地域住民の高齢化の影響で、こども病院に保存の依頼があったと伺っています。そして当病院の理事長様がそれなればと、快くお引き受けいただきました。
先ず、お地蔵様の歴史を紐解きますと、
本来なら、お釈迦様や、阿弥陀様に次ぐ仏様です。
お釈迦様が入滅された後、56億7千万年後に仏の世界から弥勒菩薩様が降りてこられるまでの間、お地蔵様は「全ての衆生が成仏(悟り)しなければ、「私は仏(如来)になりません」と請願をたてられて、守護する決意をされたそうです。
お墓まいりに行かれると六地蔵様がいらっしゃるのは、この世もあの世も、地獄界、畜生界、餓鬼界、修羅界、人間界、天界の6つの世界があり、お地蔵様だけが全ての世界を行き来できる特権をお持ちだからだそうです。
いつでもどこでも、全ての衆生の苦しみを代わって受けてくださる仏様です。
関西地方では、子供の成長、健康、安全を祈願する地蔵盆と呼ばれる行事があります。
このことから考えますと、お地蔵様は仏様ですが、寺院風の形式にとらわれた祠ではなく、こどもたちが親しみやすいように、また、こども病院の建物と溶け込むように、少しメルヘンチックな感じが出せる、雪国の「かまくら」のような、真っ白いドーム型イメージのデザインで提案させていただきました。
写真は未だ工事中です。
服装で言えば袴をはいて破れ靴のような状態ですので、完成後はもっとイメージアップします。
このお地蔵様の設置場所が、通学路でもあり、子どもたちがいつでもお地蔵さまのお顔が見ることができ、合掌して、時には仲良くしたいなという気持ちで、頭を撫でられるような、身近な存在になっていただけることを願って、高さも子ども目線に合わせました。
お地蔵さんをお招き入れて初の写真です。
先に書きましたように、北国のかまくらのようなデザインになりましたでしょうか?
貴方さまがご覧になられて、いかがですか?
②今回はお地蔵さんの歴史的背景や設計に至ったお話しでしたが、次回は工事中の様子などをご紹介します。
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