住宅の浴室は今はユニットバスが主流!いつ頃から?
住宅の浴室は、今はユニットバスが主流になってきました。いつ頃から普及しだしたのでしょうか?在来の浴室工法からユニットバスに至る変遷の歴史と、選ぶ際の注意点などを、実例を紹介しながらブログにしています。ご覧いただければ幸いです。
ユニットバスの起源は?
ユニットバスは何時ごろから普及しだしたんでしょうか?よく聞かれます。
ユニットバスはプレハブの家と同じで、予め工場で製作したものを現場で組み立てるだけで完成しますので、工期の短縮は図れます。先の東京オリンピックの宿舎、ホテルの建設ラッシュの時に日本では一気に広まったと言われています。
マンションなどでは、躯体に防水をして、タイルを張って作っていましたが、防水層の欠陥による水漏れ、断熱が難しいので冬は思いっきり寒いとかの理由もあります。
今回の浴槽はタカラスタンダードの鋳物ホーロー浴槽を採用しました。
下の写真は昔の五右衛門風呂です。下駄を履いて入るか板のスノコを敷かないと入れませんね。
これも浴槽の周りに隙間を空けて石を積み、焚口の火が浴槽をぐるっと回って効率よく炊き上がり、石の保熱効果で暖かく、身体の芯まで温まります。
タカラスタンダードの、この鋳物ホーローは、お湯の温度を吸収して、ホーローから遠赤外線の熱を発し、入っている人を、湯と遠赤の二重に暖めてくれます。
この時期ピンと来ませんが冬になるときっと楽しく健康な入浴タイムを楽しんでいただけると思っています。
しかし、入り口のドアのところを一段上げないと水が脱衣場に流れ出すため、跨いで入るのが主流でした。
20年位前から住宅のバリアフリー化が叫ばれ、対応商品として段差なし入り口になってきましたが、
段なしで、水が流れ出さないように床に溝を作って排水を処理し、溝に落ちないようにスノコふたを付けられました。
下の写真は古いタイプの排水溝のユニットバスです。一番初めのユニットバスの排水溝と見比べてください。
しかし、溝の中に溜まった)汚れを掃除するのが大変で、販売後直ぐに使う人から不満噴出でしたが、
これと言って代替案もなくしばらくはスノコ処理で来ましたが、最近は、ドア下パッキンとユニットバスでも床に勾配を作ることが出来るようになり、
側溝はなくなり掃除がし易くなりました。
また、断熱性も、浴槽裏全面に高密度な断熱材を付けたり、壁パネルの裏も薄くて性能が高い断熱材の開発で浴室が暖かくなって、
一晩おいて翌朝入浴しても未だ湯が温かいとか、
冬場の高齢者のヒートショック防止にも大いに役たっています。
上の写真は浴槽の裏側にある断熱材です。またこの裏に水が廻っても下にもう一枚防水床がありますので水漏れの心配はありません。
そんなわけで、
猪谷工務店も立て続けにユニットバスの入れ替え工事が続きました。
工事は、解体して、設備の配管を変えて、ユニットバスを組み立てて、入り口の周りを修復しますとその日から入れます。最短で、延べ4日ですね。
手すりの位置、リモコンの位置、浴槽またぎの高さ、ホップアップ排水と言ってゴム栓を引っ張らなくても排水できるとか、
浴室室内洗濯物干しとか、乾燥喚起暖房装置などなど、色々チェック項目は沢山あります。猪谷工務店では、長年の経験から細かいことまでニーズに応えられるようにメーカーと研鑽しております。
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