㈱猪谷工務店 1階、大阪町家のご紹介します。2階は設計事務所と工務店のオフィスです。末尾に書きました私の戯言までお読みいただけると幸いです。
猪谷社長
旭区にあります猪谷工務店では1階の和室を多目的な利用にお応えするスペースを開放しています。
昔ながらの座敷の床の間、書院、裏庭の雰囲気をご覧頂いただけると幸いです。
猪谷社長
申し遅れましたが、2階は設計事務所と工務店の事務所スペースです。
一階の主な用途をお聞かせいただけませんか?
猪谷社長
友人知人は、イノヤン亭とか、まちライブラリーいのこうの家とか、親しみをこめて呼んでいただいています。
二階のオフィスも吹き抜けにして梁を現した古民家風のデザインで床は桧の節あり材です。
ご見学のご希望は猪谷工務店までご連絡ください。
電話06-6921-0555 090-2104-5011 又は Gメールinokou11@gmail.com にお願いします。
二階のオフィスも吹き抜けにして梁を現した古民家風のデザインで床は桧の節あり材です。
ご見学のご希望は猪谷工務店までご連絡ください。
電話06-6921-0555 090-2104-5011 又は Gメールinokou11@gmail.com にお願いします。
ありがとうございます。
道路面の屋根にはお洒落なデザインの看板が掛かっていますね!
猪谷社長
上の写真の看板はカティングシート文字ではなく、看板文字職人の手書きです。
藤川さん
そうなんですよ!こんな所まで猪谷社長はこだわるんですよ!(笑う)
猪谷社長
いやいや!デザインはお世話になっている画家さんのデザインです。
下の写真の暖簾の生地は、奈良町の僧侶の夏用法衣に使われる伝統的な麻生地を
お客様が誂えてくださいました。
下の写真の暖簾の生地は、奈良町の僧侶の夏用法衣に使われる伝統的な麻生地を
お客様が誂えてくださいました。
藤川さん
それって、古くからのお客様は社長の気性をよくご存知なんですね。
床の間の軸は横山大観伯の作ですか、又、和室の座卓は一枚板のようですが、それについて教えていただけますか?
猪谷社長
本来、ここには邪道かと思いますが、イタヤカエデの1枚板の座卓を置きました。
猪谷社長
上の写真は、自分一人、陰影礼賛と悦にいってます。
イノヤン亭、いのこうの家は大阪の町屋にこだわる。
猪谷社長
もっと言えば、最近京都では、昔の町屋を改装して、レストランやカフェ、和小物のお店にされているところが多くなってきました。
日本の伝統文化を、イレギュラーではありますが、形こそ違え残して、伝えて下さっておられるところを見ますと、大変嬉しく感じます。
日本の伝統文化を、イレギュラーではありますが、形こそ違え残して、伝えて下さっておられるところを見ますと、大変嬉しく感じます。
藤川さん
地元大阪でも頑張っておられるお店を見ますと、私も、頑張って!と応援したくなります。
猪谷社長
大分分かってきたね!
しかし、予算の関係が大きいでしょうが、異業種の若い人が自分たちの乗りで、乱雑に家を改装しておられるところを見ますと時々悲しくなる時があります。
私の父は田舎から大阪に出て大工職を習い棟梁とご近所から言われて死ぬまで大工一筋にやっていました。
戦前の大阪には粋な数寄屋普請工事が沢山あったそうで、父の若い時の腕自慢、仕事自慢を、私などは、いつも聞かされながら、
大きくなったら「僕も将来建築をやろう!」と、子供心に思ったものでした。
しかし、予算の関係が大きいでしょうが、異業種の若い人が自分たちの乗りで、乱雑に家を改装しておられるところを見ますと時々悲しくなる時があります。
私の父は田舎から大阪に出て大工職を習い棟梁とご近所から言われて死ぬまで大工一筋にやっていました。
戦前の大阪には粋な数寄屋普請工事が沢山あったそうで、父の若い時の腕自慢、仕事自慢を、私などは、いつも聞かされながら、
大きくなったら「僕も将来建築をやろう!」と、子供心に思ったものでした。
藤川さん
そうなんですか!
猪谷社長
そんな父が今大阪の町屋の利用を見たら何というでしょうか、「大工のケ」も知らない人が、若さに任せて常道を外した材料や工法で、
せっかくの先人が残した文化伝統の建物を替えられてしまった姿は、見るに耐えられない気持ちです。
せっかくの先人が残した文化伝統の建物を替えられてしまった姿は、見るに耐えられない気持ちです。
藤川さん
なるほどね!!
猪谷社長
プロのうがった見方とお叱りを受けるかもしれませんが、へんてこな改装をしてしまうと、次世代に繋がりますか?
次の次、の世代に繋げてこそ意味があることで、「素人大工が触った家は元には戻せません」何年か後、ブームが過ぎれば唯の汚い空間が残るだけです。
次の次、の世代に繋げてこそ意味があることで、「素人大工が触った家は元には戻せません」何年か後、ブームが過ぎれば唯の汚い空間が残るだけです。
藤川さん
そうかもしれないですね!
猪谷社長
阪神大震災の前は大阪は地震が無いとまで言われていました。
藤川さん
へー、そうなんですか?
猪谷社長
しかし、先の震災でも老朽化した町屋が無残に倒れ、老人が死亡された例も数多くありました。
藤川さん
本当に痛ましいですね
猪谷社長
「現行法に照らした補強をすれば、日本の伝統文化は残せない」と言われる専門家もおられると思いますが、
最低限の補強、地震の時に中にいた人が下敷きにならないというか、倒壊しない程度の補強は出来ます。
最低限の補強、地震の時に中にいた人が下敷きにならないというか、倒壊しない程度の補強は出来ます。
藤川さん
私も同感ですが、社長さんあまり堅い話はそれくらいにしませんか!
猪谷社長
1級建築士として、今も現役で大阪市内で設計施工を生業にしていますが、思いを伝えきれず、変わっていく町屋を見るたびに自分の無力を感じます。
本当に、伝統文化を残したいならば、一考をお願いしたいとペンをとりました。
本当に、伝統文化を残したいならば、一考をお願いしたいとペンをとりました。
藤川さん
あーぁ!とうとう最後まで堅い話で終始してしまいました。
こんな社長ですが柔かいところもいっぱいあって良い人なんですよ、本人に成り代わりまして、よろしくお願いします。
こんな社長ですが柔かいところもいっぱいあって良い人なんですよ、本人に成り代わりまして、よろしくお願いします。
深い話でした。猪谷社長の想いの強さ、信念を感じます。